こんにちは。penです。
幼い頃から辞書、地図、図鑑で遊ぶ…というと早期教育?と思われるかもしれませんが、知的好奇心を探求していく事は、学びであり遊びでもあると私は考えています。
パラパラと図鑑をめくって眺めたり、辞書で気になる事をじっくりと調べたり…自主的な学びは楽しく、記憶にも残るものです。
辞書、地図、図鑑などは総じて値段も高いですが、得られる知識は膨大ですね。我が家にも比較的多くの辞典や図鑑がありますので、楽しみ方など参考になるかもしれないと思い記事を書きます。

本を開くと時を忘れます…
紙の良さ
スマホやタブレット、PC、電子辞典など…今ならデジタルで効率よくたくさんの事を学べますね。あえて紙を使う必要もないのでは…と思うかもしれませんが、紙には紙のメリットがあります。
個人的にはデジタルの良さも利用しつつ、紙の良さも併用すると良いのではないかと考えています。
私自身は幼いころ家でこっそり家庭の医学を読む事が好きでした。私の紙学習の原点といえます。昔は一家に一冊あったそうですが、今はアプリにもなっているそうですよ。それはそれできっと便利ですよね。
目や首などの身体に優しい
年々視力の低い子どもが増えているそうです。外遊びが思うようにできなかったり、デジタル機器の利用が増えた事などが原因と考えられています。『健全な精神は健全な肉体に宿る』という言葉がありますが、遊びも学びも健康な肉体あってこそと私は考えていますので、この点は重視しています。
勿論紙媒体なら目が悪くならないという事でもありませんので、暗い場所で読まない、本と顔を近づけすぎない…といった事は注意しています。間接照明のおしゃれさには憧れますが、目を使う時は明るくしたいものですね。そうなると、目覚めている間はほとんど明るくしていないといけないのですが…。
また、ストレートネックはスマホ首とも呼ばれており、首や肩に痛みを感じたり頭痛や自律神経に影響を及ぼす事もあるそうです。デジタル教材は利用時間も考えないといけないという点を考慮すると、やはり紙は良いなぁと思います。
寄り道勉強になる
辞書で知らない言葉を調べる時に、その前後の言葉も知ったり、地図で場所を調べる時にその周りの国や地名を知ったり、図鑑で動物を調べる際にその仲間についても知ったり…紙をパラパラとめくる事で、知りたい情報周辺の知識も得られる事が、私は一番のメリットだと考えています。
受験などでは効率的な勉強も必要ですが、寄り道で覚えた知識はより自分のものとして定着します。やらされて覚えた知識ではなく、自ら発見し興味を持って知った発見となる為、記憶に残るのではないのでしょうか。そういった経験を積んで、知らない事を知る事は面白い!という感覚を持ってもらえたら良いなと思っています。
記憶にとどまる
スマホよりも紙の本の方が、内容を記憶しやすく読解力が高まるとみられるという研究結果もありますね。同じ内容を紙で読んだ場合とデジタルで読んだ場合の記憶、読解力を比べた研究ですが、媒体の違いで脳の活動や呼吸の深さに差が出る、という事は大変面白いですね。
この研究結果からは紙媒体の方がリラックスしかつ集中して読めると考えられますが、育った環境などによっては異なる結果が出るかもしれませんし、今後も詳しい研究が必要なのではないでしょうか。
惜しみなく紙に与えるの記事でもこの点は触れさせていただきました。


目に留まる場所に出しておける
紙の優れている点として、本棚等目に留まる場所に置いておける点も挙げられます。デジタル教材だと画面をつけっぱなしにはしておけませんものね。
リビングに置いてあれば自然と目につきますし、子どもが気になった時にすぐに調べる事ができます。タブレットやPCを出して電源を入れて…という作業も必要ありません。
すぐにアクセスできるという事は意外と重要で、少しでも調べる事が面倒くさいと、「調べなくてもまぁいっか!」となり興味関心が他へうつってしまうので、そういった点でも紙は良いなと思います。
辞書・地図・図鑑と親しむ環境づくり
辞書・地図・図鑑を親子で楽しみたい場合は、リビングの環境を整える事が一番の近道だと思います。まずは家族が集い、みんながくつろぐ場に辞書・地図・図鑑を置いておくことが大事…と中学受験のプロの方も仰っています。
具体的には下記の様なステップを踏む事がおすすめです。
先ずは辞書・地図・図鑑を入手して、リビングなどの手に取りやすい身近な場所に置いておく事が大事です。身近な場所になければ、興味関心が向いた時にすぐにアクセスできません。例えすぐ使わなくても、成長に応じて数年後に使うかもしれませんし、子どもが開かなくても勉強として強制しない事が大事かなと思います。
お洒落なモデルルームの様なリビングも素敵ですが、我が家のリビングは子どもがのんびりとくつろげる場所である事を前提に、知的好奇心に応えられるリビングにする事を意識しています。
辞書・地図・図鑑を置いたら、次のステップとして親子で一緒に調べたり、探したりしてみる事が大事です。辞書や図鑑の様な分厚くて大きい本は重いですし、最初は開きづらいため子どもは敬遠しがちで、置いておくだけでは全く使わないという可能性も大いにあります。
親子で「一緒に」というところがポイントで、身近な大人と一緒に辞書・地図・図鑑を見る事は楽しい!と思ってもらえたらこちらのもの。親自身も知らない事を「へー!」と知ったり、「知らなかった、面白いね」と楽しむ姿を見せる事が何より大事だと思います。
そんな経験を通じて、本には面白い事が書いてある!という事を体感してゆけたら良いですね。せっかく買ったのですから、積極的にコミュニケーションツールとしても利用したいものです。
STEP2を十分に楽しめれば、やがて一人でも自発的に開いて眺めたり、関心のある事を調べたり、覚えたりする様になります。そんな時子どもはいわゆる”勉強”をしているつもりは少しもなさそうです。
日頃から知識を収集している事は、成績にはすぐに直結はしないかもしれませんが、地頭の良さにつながるのではないでしょうか。最近の中学入試はそうした幅広い知識を問う問題が増えているそうですよ。
自ら使い込む様になったら、辞書等もより開きやすく育ってゆき、愛着も湧いてきます。そんな姿はまるで知的好奇心の旅に出かけている様です。
辞書について
辞書は言葉の理解を深める事ができます。しかし小さい文字がずらりと並んでいて、子どもが開くにはハードルが高く感じる様です。
辞書に関してはとにかく最初は親が引くものと考えた方がよさそうです。新聞、ニュース、本などで知らない言葉に出会ったらチャンス!一緒に引いてみて楽しむ…という事が大事だと思います。
我が家はことば絵じてんからデビューしました。イラストが多く、子どもにも分かりやすい説明です。幼児の基本語2,900語が載っているので、辞書の導入にはぴったりでした。しりとりに行き詰まったらこの本を出してきたり、イラストを描く時の参考にしたりと、重宝しています。
本屋さんで色々見て、親しみやすいものを子どもと選んでも良いですね。
次に用意したのがドラえもんの国語辞典です。ことば絵辞典で網羅されていない言葉を調べる事が増えてきて、導入に至りました。最後のページに辞典に記載のない単語を書いておくスペースがあり、とても良いと思います。
同じくドラえもんの漢字辞典も購入しました。長女が年長さんくらいの時に漢字に強い興味を示したため導入しましたが、今でも名前を書いて学校に持っていくほどお気に入りです。一つの漢字から色々な読みや熟語を知れますし、一つ一つの字のヒミツが書かれていて、読み物としても面白いです。
ドラえもんシリーズでも調べたい言葉が載っていなかった場合に、もう少し高学年向けの辞書も用意しています。高校レベルくらいまではカバーできそうです。調べたけれど結局分からなかった…という事態は避けたいですね。。
余談ですが大人向けの辞典として、活字がお好きな方は育児の百科という本も大変おすすめです。育児に不安はつきものですが、この本を読めば勇気が湧いてきます。気になるところだけ読んでも勉強になりますよ。
地図について
子どもたちの世界を広げてくれるのが地図だと思っています。自分の暮らす家を出発点とし、近所や学校周辺などと子どもの世界は徐々に広がってゆきますね。いわゆる社会の勉強ではまだ見ぬ地域や国、世界まで関心を広げてゆきます。
日本地図が頭に入っていれば、位置関係が理解できます。見えるところに日本地図貼っておき、旅行、帰省先などを一緒に確認して会話を楽しむ方法も良いですね。実家ではトイレに日本地図が貼ってあり、それはそれでよく見ました。ただ、トイレでは親子で楽しみづらいという事もあり、我が家ではリビングに貼っています。
後はくもんの日本地図パズルを愛用していました。都道府県のそれぞれの形が頭に自然と入ります。色なしバージョンもあるので、ステップアップできるのも良いですね。
日本地図に慣れたら世界地図に挑戦しても◎
地球儀は平面ではなく立体で世界のなかの日本の位置や大きさ、海の広さ、大陸の位置関係などが一目瞭然です。我が家は壊れても惜しくない価格帯のものを長女が幼い頃に導入しました。今は国旗付きや喋る地球儀、ライト付きなど多機能な地球儀も売っていますね。
グーグルマップなどのデジタルの地図も活用したいですね。ネット環境があれば、外出先でも楽しめます。
その他で我が家で重宝している本は『こっきのえほん』です。全部の国があいうえお順で載っているため、国旗はもちろん〇〇ってどこ?何語を話すの?など最低限の情報を得られるため、大活躍しています。最近は外国からきたお友達との出会いも多く(エジプトやジンバブエなどなど!)、子どもたちも関心を持って調べる姿があります。
MAPSは世界中で大人気の大型地図絵本です。ご存じの方も多いかもしれませんね。大人も楽しめるイラストの数々…親子の会話も広がります。値上がりでかなり高くなってしまいましたが…
図鑑について
視覚的な刺激が満載なのが図鑑ですね。文字の読めない小さな子どもでも、見ているだけで一緒に楽しめます。
ピクチャーペディアは一冊でかなりの分野を網羅していて、見応えもたっぷりです。お値段もなかなかしますが…一冊だけ買うご予定なら、私はこちらをおすすめします。
小学館の図鑑NEOシリーズも有名ですね。我が家は結果的に小学館の図鑑NEOが13冊あります。子どもが興味を持って吸収した知識は、今では私も知らない事ばかり…「図鑑の〇ページに載ってるよ~」などと逆に教えてもらっていますw付属のDVDも見応えがあり、何度も楽しんでいます。おまけレベルではないです…!
物体や身体、宇宙などの分野に興味関心があるお子様には元素図鑑もおすすめです。我が家は今のところあまり活用できていませんが、本当に美しい図鑑です。理系の方は心躍るかもしれませんね。
人体絵本は人体の図鑑です。紙のしかけが多くあるため、紙を破らなくなった頃から楽しめると思いますが、調べたらもう新品では買えない様です。。
福音館書店の遊び図鑑。ちょっとレトロな感じですが、参考になります。福音館の科学シリーズは他にも工作や園芸など様々あり、どれも面白いです。昔ながらの知恵がたくさん学べます。
その他知識系の絵本
かがくのともシリーズは傑作がたくさんあります。まず絵本から本に親しむ経験も重要かもしれませんね。
かこさとしからだの本シリーズは一気に買うと高いので、ひと月一冊購入して全部揃えました。幼稚園でも大人気のシリーズでした。面白くてからだの事がよく分かり、さすがかこさとしさん!です。
こどもせいかつ百科は子どもの生活全般について丁寧に解説してくれます。顔の洗い方、鼻のかみ方、歯の磨き方などモンテッソーリ教育をヒントに、家庭でできる子どもへの働きかけ方やサポートの仕方を学ぶことができます。我が子達もこの本が大好きで、楽しく取り組む姿が見られます。
いきものづくしものづくしは比較的新しい本です。大きな本で、とても見ていて楽しいです。”絵で見る博物館”とはよく言ったものです。
ドラえもんの学習シリーズは漫画で楽しめます。我が家は英語の導入に使いました。興味を持って何度も何度も読んでいました。算数などは教科書がない時の補助としても使えます。
大人向けの参考図書
上記内容は下記小川先生のご本の影響をかなり受けています。辞書や地図、図鑑での楽しみ方がふんだんに書かれており、もっと詳しく知りたい!という方にはおすすめです。大変読みやすくサッと読めますし、おすすめの本のご紹介もたくさんあります。
辞書引き学習という言葉もよく聞かれる様になってきましたね。
以上です。
辞書、地図、図鑑を通して親子のコミュニケーションがより豊かに、そして子どもの知的好奇心がたくさん満たされてゆくと良いですね。



知的好奇心の旅にLet’s GO!!
それではまた!
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