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おのまとぺん
ホームディレクター
主に子育てに関する事を発信しています。

【実践】時々おむつなし育児

こんにちは。penです。

『おむつなし育児』という言葉をご存知でしょうか。

私は今から8年ほど前に「赤ちゃんの事をもっと知りたい」と思い、色々と調べて行く中でこの言葉に出会いました。それからこの”おむつなし育児”に興味を持ち、自分なりに学んだ事を3人の子どもたちに実践して参りました。

日本では『おむつなし育児』という言葉が浸透してきていますが、おむつなし育児とは赤ちゃんとのコミュニケーションのうちの1つであるという事を先ず伝えたいです。

私のやり方は圧倒的に『おむつあり育児』でしたが、それでもおむつなし育児の考え方に共感していますし、少しでも取り入れる事ができて良かったと今も考えております。そして、今でも子どもと暮らす上で、相手の事を理解しようとする考えの土台ともなっていると言えます。

授乳、抱っこ、排せつのお世話など、赤ちゃんのお世話は毎日大変ですよね。何も手間を増やさなくても…と思うかもしれません。

しかし排泄を通して、まだ話す事もできない赤ちゃんと心を通わす事のできる体験は、何にも変え難い経験です。そんなおむつなし育児という考え方について伝えたく、記事を書きたいと思います。

おのまとぺん

この記事が赤ちゃんとおむつ、ひいては赤ちゃんとのコミュニケーションについて考えるきっかけになれば幸いです。

目次

おむつなし育児とは

”おむつなし”とだけ聞くと、えー無理無理と思いませんか?私はそうでした^^;

おむつなし育児とは言いますが、おむつは使います。ただ、赤ちゃんの様子をよく観察し、おむつの外で排泄する機会を作ってゆく育児の事を言います。

排泄を通じて親子のコミュニケーションを図るという事が、おむつなし育児の醍醐味だと私は思います。

おむつなし育児は英語で『Elimination Communication(EC)』といい、コミュニケーションツールである事が明確であるため、私はこの言い方が好きです。おむつなし育児という言葉は誤解を招くと思うのですよね…

紙おむつが普及する前の日本では、おむつなし育児はむしろ当たり前のやり方でした。紙おむつが今も簡単に手に入らない国や地域では一般的な育児である、という事をまず念頭に置いていただけると良いと思います。たまに間違われますが、英才教育や早期トイレットトレーニングでもありません。

もし、赤ちゃんにおむつ以外で排泄が出来るわけがないという固定観念があるのなら、まずそれを取り払わなければなりません。子どもたちは私たち大人が考えるよりも、早くおむつをはずす準備ができていると知る事が、はじめの一歩だと考えます。

おむつなし育児との出会い

私は第一子が生まれる前は、紙おむつ以外考えられないと思っていました。布おむつの存在は知っていましたが、わざわざ手間も費用もかかる布おむつを揃える理由もなく、調べる事さえしていなかったと反省しております。

0歳児のお世話は想像以上に過酷で、特に長女は抱っこでないと寝ない赤ちゃんでしたので、困難にぶち当たりました。なんで寝ないのだろう、なぜこんなに泣くのだろう…もっと赤ちゃんの事を理解しなくてはならない、と初めて自覚をしたのがこの時でした。

それからというもの赤ちゃんという生命体について書籍やネットで調べまくり、赤ちゃんの成長や発達、育児について猛勉強しました。保育士資格用のテキストなども目を通しました。それくらい、子どもの成長について強い関心を持ち夜な夜な学んでいました。

そんな中排泄に関して調べてゆく過程でおむつなし育児という言葉と出会いました。おむつなし育児の考え方曰く、赤ちゃんは元々おむつの外で排泄をしたがっているが、おむつで排泄する事を保育者が強制する為に、おむつでの排泄に順応していってしまうんだそうです。

新生児を育てた事のある方なら分かっていただけると思いますが、おむつを変えようとおむつを外すと、おしっこをする…そんな経験がおありだと思います。それも1回や2回ではなく。それは生まれたばかりの赤ちゃんでさえ、自分自身を排泄物で汚さない本能が備わっている事の何よりの証明ではないでしょうか。

おむつなし育児の参考図書を一つ挙げるならば、下記書籍がおすすめです。様々な実例や方法が具体的に書かれており、私自身がおむつなし育児を実践してみたい!と思うきっかけになった本です。月齢に応じた実践の仕方や様々なケースが書いてあるので、手元にあると良いガイドになり勇気をもらえます。


その後次女、三女もゆるーくではありますが、おむつなし育児を実践して参りました。おむつはずれは結果的に2歳頃でしたので(夜間を除く)、周囲と比べるとほんの少しだけ早かったかな、という印象です。(幼稚園の園長先生も半分以上の子がおむつのまま入園してくると仰っていましたし、三歳児検診ではおむつの子が圧倒的に多かったです)

具体的な方法

おむつなし育児の具体的な方法は以下の通りです。順を追って説明したいと思います。

STEP
赤ちゃんをよく観察する

先ずは赤ちゃんをよく観察する事からはじめます。一人ひとり排泄のタイミングは異なるからです。大多数の赤ちゃんは抱っこから降ろす時、寝起きや授乳中などに排泄する事が多い様です。

赤ちゃんをおむつなしにして様子を観察すると一番分かりやすくてよいのですが、抵抗がある場合はおむつをつけていても大丈夫です。排泄したことがすぐに分かって、その前に赤ちゃんがどの様な動きや表情をしているか等が分かってくる事が大事です。

ちなみに紙おむつだと吸収が早すぎて、赤ちゃんも大人も排泄した事が分かりにくいため、注意が必要です。

生後すぐ~3ヵ月くらいの時期がおむつなし育児を始めるのには理想的な時期です。この時期はまだ赤ちゃんが排泄コントロールの身体機能を失わずにいますし、排泄の回数も多くチャンスがたくさんあります。

STEP
適当なタイミングで「合図」を出す

赤ちゃんを観察する事でその子の排泄前後のサインが分かってきたら、排泄の際に大人が決まった音を出してあげます。そうする事が排泄の「合図」となります。多くの親がおしっこを「シーシー」、うんちを「ウーン」と合図として出しているそうです。これは世界中どこでも似通っているのだとか。面白いですよね。

合図を出して排泄をする…という事が初めて成功した時の感動は、忘れられないものです。とにかく大人が合図をして赤ちゃんが排泄をするという赤ちゃんとのコミュニケーションが、基本となります。

STEP
おむつでの排泄が少しずつ減ってゆく

合図して排泄するという事ができる様になったら、おまるやトイレにささげてみます。大人も赤ちゃんも安心できる姿勢でトライしてみてください。小さい赤ちゃんでもトイレやおまるで排泄ができるという事が実感できると思います。

日に日に赤ちゃんは成長しているので、突然いつもの姿勢を嫌がったり、おまるを嫌がったりする事はよくあります。臨機応変に姿勢を変えてみたり、トイレに行ってみたりと向き合えたらいいですね。

一日のうちに2~3回おむつの外で排泄ができれば、おむつの消費も減ってきます。成功したり失敗したり、進んだり戻ったりしながら、段々とおむつでの排泄が減ってゆく事を実感してゆきます。

STEP
おむつを卒業する

日中トイレに行ける様になれば、昼間はおむつを卒業できますね。夜間は膀胱の発達具合にもよるそうなので、夜出てしまっているという事があるうちはおむつがあると安心ですね。我が家は睡眠を重視したので、夜起こしてまでトイレには行きませんでした。3歳くらいまでは安心のために夜間は紙おむつをしていたと記憶しております。

夜間のおねしょが長引く場合は夜尿症なども考えられるので、心配な方は受診をすると良いと思います。

おむつなし育児にあると便利なもの

次に、おむつなし育児を実践するにあたりあると良いものをご紹介致します。グッズがなくてももちろんおむつなし育児をする事は可能です。

おまる

小さい赤ちゃんの場合は特におまるがあると重宝します。赤ちゃんは排泄の回数も多くトイレでは大きすぎたり、寒かったりしますからね。↓のおまるは実際に使用している保育園もありました。ホーローなのでお手入れも簡単なんだそうです。


我が家は↓のリッチェルのおまるを使用していました。軽くて蓋つきで、安定感があり倒れず大変使いやすかったです。用を足したら排泄物をトイレに捨てて、サッとお湯で洗い流して除菌スプレーをかけるだけで済ませていました。


布おむつ

おむつなし育児と相性がいいのが布おむつです。もちろん紙おむつでもおむつなし育児は可能ですが、布おむつがあるとおむつなし育児の実践がより楽になります。私は紙と布を併用していました。

布は紙よりもおしっこやうんちが出た事が分かりやすいため、より早く赤ちゃんのニーズに応える事ができます。洗って乾かせば何度でも利用できますし、ちょっとの汚れでも変えてあげよう!という気になります。ケチな私は紙おむつだと、ちょっとの汚れならもったいないなぁ…と思ってしまうんです。。

布おむつにも色々と種類がありますが、私はおむつカバーに輪おむつを装着していました。成形おむつも買いましたがなかなか乾かったりして、結局輪おむつばかり使っていました。パラソルハンガーがあればすぐ乾きます…!




蓋つきバケツ

布おむつを使うなら、使用済み布おむつを入れておくバケツは必要です。軽くお湯で洗って洗濯のタイミングまでバケツにためて置いていました。蓋がついていればにおいも気になりませんでした。


どうしてもにおいが気になる場合は、お好みでティーツリーなどのアロマオイルを垂らすと良いそうですよ。

おむつなし育児のよいところ

実際におむつなし育児を実践してみて、おむつなし育児のメリットについてまとめてみました。

赤ちゃんが気持ちいい

先ずは赤ちゃんが快適でご機嫌に過ごせるという事が言えると思います。

女性には分かっていただけるかもしれませんが、生理の時のナプキンって不快ですよね…布おむつデビューをして、布ナプキンに目覚める方も多いのだとか。毎日毎日おむつを履かなくてはならない赤ちゃんにとっては、気持ちいいおむつの状態が理想ですよね。

そして、排泄の欲求をきちんと理解してくれる保育者がいてくれる事の安心感はとても大きいのではないでしょうか。紙おむつに頼り切るよりはおむつかぶれにもなりにくいです。

赤ちゃんとのコミュニケーションになる

排泄を通じて赤ちゃんの事を知ろうと試行錯誤していく姿勢は、その後の育児においても活きていると感じます。

今この子はどんな気持ちなんだろう、親として何を求められているのだろうか等と子どもの事を思い巡らしながら、今も日々試行錯誤を繰り返しています。

おむつなし育児の醍醐味は、まだものも言えぬ赤ちゃんとコミュニケーションをとってゆく喜びにありますが、そんなやりとりを経て、”ママならわかってもらえる”という信頼感を今も得られているのではないかと思っています。

お財布と環境にやさしい

布おむつを用意したりおまるを用意したりした場合、初期投資はかかりますが、紙おむつを何年も使い続ける事に比べたら安いものです。加えて環境にもやさしいです。

アメリカでは毎年220億枚の紙おむつがゴミ処分場に埋められているのだとか…。私たちにできる事の一つひとつは小さい事かもしれませんが、持続可能な社会を子どもに残してあげたいですね。

結果的におむつが早く外れる

生まれた頃から排泄に丁寧に気を配られた赤ちゃんは、結果的に早くおむつを必要としなくなる事が多いです。まだ歩けない赤ちゃんでも排泄の際にはおまるを指さしたり、よちよち歩く1歳頃に自分でおまるに行って排泄をする様になります。

おむつなし育児のデメリット

おむつなし育児のデメリットを挙げるならば下記の通りです。

初期投資にお金がかかる

布おむつやおまるを使用する場合は、紙おむつ一択の場合よりも初期費用はかかります。出産やその他にも様々な出費はたくさんありますから、最初の導入コストがかかる事はデメリットといえます。長期的に使用すれば勿論お得になります。

家が汚れたり、洗濯物が増えるなど家事が増える

おむつなし育児を実践するにあたってはおしっこが漏れて家が汚れたり、洗濯物が増えるなどの家事が増える覚悟は必要かと思います。

私も抱っこで腱鞘炎になった時には紙おむつに頼りました。保育者に無理がない事が何より大事です。家事に追われて余裕がなくなってしまっては、せっかくの赤ちゃんとの時間がもったいないので…。

特にお仕事をされている方には切実な問題ですよね。そこまでできない…と思ってもご自分を責める必要はありませんし、休日や余裕のある時だけでも実践してみるという事もできます。

赤ちゃんの排せつのサインに振り回される

0歳児のうちは排泄の回数も多く、都度応えるのはかなり大変です。特に外出先などであたふたしてしまう事も…。1人目の場合はまだ何とかなるかもしれませんが、2人目、3人目となってくると外出の機会も多く大変です。できる時に1日1度でも、おむつの外で排泄できたら良いですね。

保育園などでは実践しづらい

自分が保育をする場合は良いですが、保育園やベビーシッターなど保育を誰かにお願いする際は、実践しづらい面もありますね。

布おむつを取り入れている保育園もありますが、紙おむつを指定される場合などは個別対応は難しいと思います。そんな場合は割り切って自分が保育できる時間を大切にできると良いですね。

周囲から意識高い母と見られる

布おむつを付けていたりまだ小さな赤ちゃんをトイレに連れて行ったりしていると、教育熱心と思われる事が多かったです。「私には無理だわ~」とよく言われましたし、意識高いお母さんと見られる事もありました。

逆に高齢の保育士さんから褒めていただけたり、やっぱり布って良いよね!と他のお母さんと分かり合えた時にはとても嬉しかったです。

否定的な意見もあるかもしれませんが、自分はどういう育児をしたいかという事を明確にして、目の前の赤ちゃんと良い関係を築いていけたら良いですね。

幼稚園から教わったおむつの事

現在幼稚園では多くの子がおむつで入園してくるとの事です。排泄が自立していないと園外に出かけても思い切り楽しめない為、先生たちもパンツで過ごせる様にと様々な努力をしてくださっています。

一人一人排尿の時間を記録して声をかけたり、「失敗しても拭けば良い」とあたたかく見守ってパンツで過ごし、お友だちがトイレに行く様子を見たりしながら、みんな段々とおむつが取れて行きます。

ある程度大きくなって(年中さんくらい)排泄を拗らせていると、オムツをあえて履きたがる子が多いそうです。周りが見える様になってくる頃ですから、失敗を恐れる気持ちもあるかもしれませんね。

いずれもおむつはいつか卒業するもの。焦らず、それでも目を逸らさずに、見守ってあげたいですね。

大切な事は…

長々と書きましたが、大切な事は赤ちゃんの排泄という生理的欲求に向き合い理解して、自分なりに応えていく事だと思います。

おむつをするかしないかという事でもなく、布おむつでも紙おむつでもよく、おむつが外れるタイミングが早くても遅くても大丈夫です。

紙おむつに頼り切って排泄から目を逸らすのではなく、赤ちゃんの欲求に丁寧に向き合い理解していく…というおむつなし育児の考え方を、知っていただけたなら幸いです。


私からのおむつなし育児についてのシェアは以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

おのまとぺん

赤ちゃんとのコミュニケーション、楽しみましょう!

それでは、また!

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