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おのまとぺん
ホームディレクター
主に子育てに関する事を発信しています。

【体験談】カイコの飼い方

こんにちは。penです。

小学3年生の長女が学校の授業の一環でカイコを育てましたので、今回はその時の体験談を書きたいと思います。

虫は苦手な私ですが、いざカイコを飼い始めてみると不思議と愛着が沸き、日に日に成長するカイコに釘付けになっていました。気づけば長女が学校から自宅に持ち帰ってくる事を楽しみにし、学校にいる時の様子も気になるほどになっていて、自分でも驚きました。

本記事では独自に調べた事や学校で教えてもらった事などを網羅した飼育の体験談として、カイコについて書いてゆきます。カイコの飼育に興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。

おのまとぺん

おカイコさま~!

※記事後半で幼虫の写真を載せていますので、苦手な方はご注意ください。

目次

カイコ飼育の経緯

娘の通う小学校では総合的な学習の時間においてカイコを育て、カイコについて学ぶ活動を行っているそうです。養蚕業は昔から行われてきた伝統的な仕事で、私たちの住んでいる地域でも古くから営まれていたとの事。現在私が住んでいる場所は私の出身地でもありますが、私はお恥ずかしながら知りませんでした。

ですのでこの機会に私自身も学びなおす事ができて、良かったです。

カイコとは

カイコはクワコという野生のガ(蛾)を人間が飼い慣らし、数千年かけて家畜化したものなんだそうです。昆虫の家畜というとあまりピンときませんが、蜂(養蜂)やコオロギ(食用)も家畜ですね。カイコはより良い生糸を多く効率的にとることを目的に、長年の間品種改良を重ねてきた歴史があります。

そのためカイコの幼虫はほとんど移動せず、成虫は羽があるのに飛べません。お世話をしてみて、改めてカイコは人が世話をしないと生きてはいけないという事を実感しました。

卵から寿命が尽きるまで、カイコの一生は1ヵ月半~2ヵ月ほどで、成虫になるとオスもメスも飲まず食わずで一生を終えます。1 匹のメスは約 500 個もの卵を産むそうで、カイコについて知らない事ばかりで焦りました。

そして現在は最先端のバイオテクノロジーの研究に役立っているのだそうですよ。

知れば知るほどカイコは奥深い生き物だという事が分かりましたが、この辺で割愛します。(この「割愛」という言葉は養蚕用語でもあります)

カイコの飼育のため準備したもの

カイコを実際に飼育するにあたり、準備したものは下記の通りです。

飼育ケース

カイコの飼育は餌がなくても逃げないため、お菓子箱などの箱でも良いそうです。今回は学校から何度も持ち帰りをする事もあり、プラスチックの虫かごを用意しました。

学校に一度見に行きましたが↓くらいのコンパクトなものでも十分育つようです。


調べてみるとカイコの飼育ケースなるものがありました。


底に紙を敷いて飼育すると、掃除が楽です。カイコの糞は水分が少なくコロコロのため、お世話も意外と簡単でした。

新鮮なクワの葉

カイコは基本的にクワの葉しか食べません。しかも新鮮な状態のものを好みます。餌となるクワの葉は今回、学校で子どもたちに毎日配布されていました。週末は2~3日分をまとめて配布され、チャック付きポリ袋に入れて冷蔵庫に保管する様に指示がありました。冷蔵庫保管で3~4日はもつそうです。

もし近くにクワの木と思われる木がある場合、葉っぱをあげてみても良いそうです。葉の形は色々ある様で、丸っこいものから先が分かれているものなど…食べたらクワの葉、食べなかったらクワの葉ではありません。

ただ、道端に生えているクワには砂埃や消毒薬などがついている場合もあるので、よく洗って水分をふき取ってから与えると良いそうです。

人工飼料もありますが、値段も高く、一度クワの葉を食べた幼虫はあまり食べないのだとか…。やっぱりクワが良いんですね。最近は品種改良によって味覚が鈍いカイコが作られているそうですよ。

ペットボトルの蓋とティッシュ

ペットボトルの蓋に濡らしたティッシュを入れて、湿度を調節していました。

プリンカップ

糸を吐きはじめてからは、プリンカップをかぶせてあげると、その中で繭を作ってくれます。透明のカップだと中が見えやすく、観察に向いています◎繭を作る場所(まぶし)代わりです。

飼育の記録

子どもたちは卵から見たようですが、我が家に連れ帰ってきたのは小さな幼虫でした。あまりにも小さくて、「あ、これなら大丈夫かも」と思いました。

長女は早速『イトちゃん』と命名し、可愛がっていました。

小さいうちは特に弱いそうで、触らない方が良いそうです。気候の変化にも弱いそうですよ。

飼育温度25℃以上で適温は27℃~29℃、湿度は75%が目安です(特に小さいうちは高めの温度で飼育すると良いそう)。
ちなみに18℃以下になるとカイコはほとんど活動をやめ、15℃以下ではエサも食べないそうです。
34℃以上は危険で、37℃になると死んでしまうとの事なので、飼育は6月頃が適していると思います。実際に学校での飼育が始まったのも、6月でした。

幼虫はとにかく食欲旺盛で、水は少し苦手との事。脱皮して少し大きくなってからは、枝などの先に進んでしまっても、Uターンできる様にもなりました。

十分にクワの葉を食べて脱皮して大きくなり、糸を吐きはじめたら、もう葉っぱは食べなくなります。プリンカップに入れて様子を見ました。

顔を上に持ち上げて頭を八の字に動かしながら糸を吐き、繭を作っていきます。本当にこれであの繭になるの?!と不安でしたが…

段々と繭の形になってゆきました。途中で繭が黄色っぽくなってしまいましたが、無事に学校で成虫になったそうです。持ち帰れず、成虫の姿を見られず無念です…。

もっと詳しくカイコを知りたい!という方は『カイコの絵本』もおすすめです。布の話やカイコの歴史など子どもにも分かりやすく書いてあります。絹糸や真綿の取り方なども知る事ができます。学校でここまで体験できるか分かりませんが、本から学ぶ事は多く、学習が深まります。


もっともっと詳しい本をお探しでしたら、『大研究カイコ図鑑』がおすすめです。写真も多く、大変分かりやすいので、読めば誰でもカイコ博士になれます。


カイコの飼育注意点

カイコの飼育は意外と簡単ですが、注意した方が良いなと思った事を5点書きます。

飼育ケースをいつも清潔にする

カイコがしたフンや食べ残したクワの葉は放っておかず、しっかりと取り除いてあげた方が良いです。カイコも病気になる事があり、一度病気になると治す事はできないそうです。

直射日光にあてない

クワの葉がしおれてしまったり、飼育ケースの中がむれてしまったりするため、直射日光にあてるのはよくありません。

脱皮の時は触らない

カイコは脱皮をして体をどんどん大きくしてゆきます。一生のうち4回程脱皮をしますが、脱皮をする前に「眠(みん)」という動かなくなる時期があります。

最長で2日程眠の状態が続く事もあるそうなので、死んでしまったと勘違いしない様に気をつけたいですね。

ちなみに眠の時期にむやみに触ったりすると脱皮に失敗したりして死んでしまう事があるそうですので、注意しましょう。

虫よけスプレーなどの使用は要注意

我が家のカイコを入れた虫かごは玄関に置いておきました。ですので玄関では虫よけスプレーを噴霧したり、蚊取り等の使用は念のため控えました。

ガのアレルギーがある場合は要注意

義母はガのアレルギーがあり、カイコはダメとの事でした。アレルギーをお持ちの方は注意が必要かもしれません。また、カイコ特有のにおいがあり、苦手だという人もいました。

カイコを飼育してみた感想

実際にカイコを飼育してみて、貴重な経験をさせてもらえたなと思いました。

驚くほど成長が早く、日に日に大きくなるカイコの姿は目を見張るものがあり、感動しました。もりもり食べて、ぐんぐん成長する姿から元気をもらえましたよ。

最初は蚕を飼育するのは嫌だな…どうしよう…と思っていましたが、実際に飼育してみると面白く、可愛く思えてきましたし、とても勉強になりました。

カイコの飼育セットなるものも売られている様ですので、手に入れる事が難しい方も挑戦する事ができますね。

蚕の飼育については以上です。

参考になれば幸いです。

おのまとぺん

養蚕業の今後についても気になりますね!

それではまた!

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